ベル XP-77試作戦闘機
米軍は第二次大戦開戦により将来航空機を製造するために必要となる軽金属資源(主にアルミなど)が入手困難になると予測し、これら『戦略物資』を使用しない航空機の開発を行った。いくつかのメーカーが非『戦略物資』を使用した機体を開発した(例えばステンレス鋼を使用したバッド社の コネストガ輸送機など)が、当機体もこの開発計画に基づき木製機として設計されている。
ベル社ではP-39を開発した際に検討した機体形状案の中から、運動性に優れた軽戦闘機タイプのものを選択し1941年10月から原型機の製作を開始した。航空レース機のような超小型の機体で、ベル社お得意の3車輪式降着装置を持つ木製戦闘機原型は1944年に完成、同年4月に初飛行を行った。
あまりに後方へ設置された操縦席のため前方視界が悪く、木製構造と貧弱なエンジンのため重量過多で武装を全て外しても予定された性能を発揮できず、さらにエンジンの振動が激しく(重量軽減のため防振装置なしで直接機体にエンジンを取り付けていたため)、飛行試験に臨んだテストパイロット達は一様に扱いにくい機体であると報告した。
軍が予測していた軽金属不足がおこらず、また他の高性能戦闘機が次々と完成していく中、当機は1944年末に開発中止となっている。
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