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2009年1月

ウェストランド ホワールウィンド戦闘機

英国航空省が出した仕様書F37/35の要求に従って開発された機体。英国空軍初の単座双発戦闘機として1938年10月に原型機が初飛行したが、搭載エンジンであるロールス・ロイス社製ペリグリンエンジンの開発に問題が生じたため、部隊配備は第二次大戦開戦後の1940年6月にまでずれ込んでいる。
 大きな双発エンジンと細い胴体、十字型の尾翼が特徴的な当機は優れた運動性能と20ミリ機関砲4門の強火力を持っており、英国空軍の戦闘機部隊の一画を占め活躍できるだけの能力を持っていた。しかしペリグリンエンジンには開発時点から問題があり、RR社もマーリンエンジンの開発改良に力を注いだため、ペリグリンエンジンの改良は中止されてしまった。代替のエンジンとしてウェストランド社ではマーリンエンジンの搭載も計画したが、同エンジンは他機種への搭載が優先されたため、結局生産されたペリグリンエンジンを使い切ってしまう112機(+原型2機)で当機の生産は終了した。
 搭載エンジンの生産が打ち切られ、また単発戦闘機である ハリケーンスピットファイアが改良により当機と同等の火力を搭載できるようになったことから、当機の戦闘機としての重要性は薄れたため、一部の機体は主翼下に爆弾架を搭載する改修を受け戦闘爆撃機として任務に従事したが、これも ボーファイターが配備されるようになると英国空軍の当機への関心は急速に薄れて行き、当機は1943年には第一線任務から退くこととなってしまった。
 ちなみにホワールウィンドの名称は戦後に土浦 風俗同社がライセンス生産した H-19ヘリコプターへ引き継がれているが、そのためネット検索などでは混同することが多く非常に紛らわしい。

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ブリストル ブリガンド

重戦闘機としてだけでなく攻撃や雷撃にも使えた優秀な機体 ブリストル・ボーファイターの後継機(沿岸航空隊向け)として英航空省が出した仕様書H.7/42を受けてブリストル社が開発した機体。
 2,000馬力を超える出力を発揮するセントーラスエンジンを搭載し、ボーファイターと同等の武装を搭載したにもかかわらず、100km/hも優速な当機は1943年に発注が行われ、翌年末に原型1号機が初飛行したが、初期生産機の納入は大戦終結後になってしまった。
 第二次大戦終結により沿岸攻撃機(日本海軍風に言えば陸上攻撃機)の出番は無くなってしまったため、ブリガンドはマレー半島で使用する軽爆撃機として再出発することになり、改修の後1949年からマレー半島やビルマなどでゲリラ鎮圧任務に従事した。また1950年からはレーダー練習機型の納入も開始され、1958年に退役するまでに約600人のレーダー操作員を育成している。当機が引退した跡を継いだのはジェットエンジン搭載のキャンベラだったため、当機は英国空軍最後のレシプロ攻撃機となった。

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ユーロコプター タイガー

仏アエロスパシアル社と独MBB社が協同で開発した攻撃ヘリコプター。現在は両社により設立されたユーロコプター社が生産を担当している。
 1984年の協同開発計画合意から始まった両国の双発攻撃ヘリコプター開発であったが、装備品や価格の高騰化により作業は遅れ、原型1号機が完成したのは1991年のことであった。しかも運の悪いことに完成式典は湾岸戦争のため中止されている。
 スタイルはオーソドックスな縦列複座(タンデム)型式であるが、機体構造は複合素材を大量に使い軽量化されており、ローターハブも部品を極力少なくして運動性・耐久性を高めている。複合素材製のローター翼は通常使用時においてのみだが耐用年数を無限に設定しているほど頑丈な物である。
 エンジンはMTU/ロールスロイス/チュルボメカの協同開発によるMTR390エンジンを2基搭載しており、片方が停止した場合は残り1基の緊急出力発揮による飛行が可能となっている。また被弾して潤滑油が流れ出した場合でも30分の飛行が保証されている。
 フランス軍向けは支援攻撃任務に特化したHAPと対戦車攻撃に特化したHACの二種類を別々に製作しており、HAPは機首部に30ミリチェーンガンを搭載していることで見分けがつく。またドイツ軍向けのUHTと仏軍のHACにはローターマスト上にセンサーポッドが搭載されており、被発見率を下げるのに役立っている(HAPは操縦席上部に照準センサー部がある)。
 1999年からようやく量産が開始され、仏・独両国でそれぞれ200機以上の調達が予定されており、量産型の引き渡しは2002年からとなっている。

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グラマン アルバトロス

第二次大戦中に使用されていたグラマン・グース飛行艇は高い信頼性を持った機体であったが、米海軍はこれ以上に大きな航続力を持つ飛行艇を欲した。そこで1944年に試作指示を受けたグラマン社ではG-64の社内呼称を持つ機体の開発を開始、完成こそ終戦後となったもののアルバトロスと名付けられ米海軍に汎用機として制式採用となった。
 グース飛行艇と同様の双発高翼単葉の飛行艇としてはオーソドックスな機体であったが、全体の構造は洗練化されており空気抵抗が減じられていた。また主翼下に外部燃料タンクを搭載できるパイロンを装備したことや、翼下フロートにも燃料を搭載することで航続距離を伸ばしている。
 米海軍以外に沿岸警備隊と空軍も海上救難捜索機として採用し、優秀な性能から西側各国にも少数機が導入されている。しかし新型機が配備されるようになると、余剰となった機体は燃費の悪い発動機を使用していたこともあって民間市場で人気が無く、多くの機体は1970~80年代にスクラップへと姿を変えていった。

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