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空技廠 特殊攻撃機「梅花」

昭和19年、戦局が悪化し艦船や航空機の損失が増加の一途をたどっていたため、本土防衛線死守の観点から資材・燃料・動力・大量生産性・戦法などを再編成した新型機を開発、これを特攻機として使用することが検討された。
 ちょうど当時欧州戦線でドイツが英国爆撃に使用していたV1無人飛行爆弾の戦果が日本にも伝えられてきており、V1ロケットの機体情報も日独軍事同盟の技術協力という形で入手できていたため、V1をベースにしたパルスジェット特攻機「梅花」が戦局の早急回復用兵器として提案されたのも当然の結果であろう。
 川西が開発担当となった機体は主要材に鋼材と木材を用いて、技術力の低い工場・工員でも生産可能なよう簡略化され、搭載するパルスジェットエンジンは帝大航研・海軍第一空技廠・陸軍技研が協力開発することとなった。ドイツのV1は英国本土に対する無差別爆撃が任務であったため精度の高い誘導は必要でなかったが、日本では対艦攻撃が主であったため精度の高い誘導を行うため有人化されており、出撃必死の特攻兵器であった。
 しかし、計画着手が遅かったため基本構想がまとまったのは終戦の半月前であり、終戦までに実機が製作できるはずもなく、幸運にも当機が敵に向かって出撃することは無かったのである。
 ちなみに計画されていた機体案は3種類あり、ジェットエンジンの設置位置(機体上部に背負い式か機体下部に吊り下げ式)などの違いがあった。

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